いつもと違う道を歩いてみると見えてくるワクワク
天気のいい日は家にいるのがもったいない。
10分だけでもお散歩に行きたくなる。
のんびり住宅街を歩いてく。
すぐ近くに中古絵本のおいてあるカフェがある。
中でゆっくりお茶をのみなごら、本を読むことができる。学生さんなんかは、パソコンを持ち込んで勉強なんかもしたりしている。
落ち着いた、かわいい、木の作りのお店だ。
いつか行きつけのお店にできたらいいなぁ。なんて思っている。
隣は美容室。少し前に移転してきた。
店先に等身大の人形が立っている。明らかに日本人ではない。金髪で、ちょっと色気のあるスタイルだ。よくいうオネエ系に見える。
カットバサミを持った男性の美容師さんの人形だ。
ちょっと不気味だけど、しゃべりかけたら、色んな事を知ってそうで、色っぽくは喋りそうだ。噂話など聞いてみたい。
少し進むと公園がある。とても人気のある公園で、
休みの日には多くの子どもたちが集まる。
広くて明るい。公園の遊具たちも嬉しそうだ。
いつもと違う路地を歩く。
さっきの公園から、さほど距離はないところに、
小さな公園がある。はじめてその存在を知る。
まだ遊具の色もあせてない。キレイな公園。
なのに、誰一人として遊んでいる子どもはいない。
暗い訳でもないのに、寂しそうだ。
真ん中には大きな花梨の木があった。
公園で、花梨の木なんて、あんまり見かけない。
ちょっと嬉しくなった。そういえば、木に実が成っていると、なぜかワクワクする。
それは、みかんでもレモンでもそうだ。丸い形が嬉しいのか、食べることに繋がるからか、育っているということが楽しいのか、
やっぱりちょっと嬉しい気持ちになる。
うちの庭に植えたレモンにはいつ実がつくのだろう。
以前花梨の実で花梨酒を作ったのを思い出した。
もし、私の足下に落ちてきたら、一ついただいて花梨酒にしよう。と思っている。
落ちてこないかな?風よ吹けっ!
そう都合良く落ちてないか。笑
遊具が寂しそうだったので、滑り台を一回だけ、滑って降りた。久しぶりの感覚。お尻が冷たかった。
人のいない公園ってのは、こんなに寂しいもんなんだと実感した。一人で本を読んだり一人で考え事をするのにはいいかもしれないが、それでも喋らなくても誰かが公園にはいてくれた方がいいなぁ。
だけど、また来てみようと思う。花梨の木があるからという理由だけじゃなく、なんとなくその存在を見つけたことが嬉しかった。のと、平日は人がいるんじゃないかというかすかな期待。
ちょっといいとこ見つけた感ですよ。ワクワクです。散歩途中の秘密の場所です。
のんびり歩いて、新鮮な空気を吸って、とてもいい気分です。
こんな自由な時間を過ごせるのは、家族が今は元気でいてくれるからだと思うんです。感謝です。
気分転換にもなって、また頑張ろって思える。
きっと、毎日そんなふうにゆとりを持って過ごしているとね、家事をしてても、買い物に行っても、少しくらい嫌な事があっても、穏やかに過ごせるんだろうなと思います。
そしてワクワクも発見できたりするんです。
だからね、明日も行きますよお散歩。
今日とは違った道で。