カマキリのえび反り
最近よくカマキリと出会す。
先日は庭で。今日は玄関で。どちらもまだ若くて、
キレイな黄緑色をしていて、8センチくらいのかわいいサイズだ。
背中を摘んで捕まえてやろうと手を伸ばすが、
庭で出会ったカマキリは意外と足が速かった。
玄関で出会ったカマキリは、こんな所にいても、餌もなければ、隠れ家もないので、これまた移動させてやろうと背中に手を伸ばしてみたところ
危険を感じたのだろう、三角頭をこちらに向けて、睨みをきかせてきた。そして、持ち前の釜を振りかざし私の手に攻撃をしてくるかと思いきや、
なんとそのまま反り返り、エビ反りに。
そのまま微動だにせず。なんとも変な格好だ。
目はこちらを見ている。しばらく睨み合いが続く。
相手はなかなかの強敵だ!三角頭の角度も、エビ反りの体も全く動かない。死んだふりいしているのか?威嚇しているのか?
カマキリの体が、まるで軟体動物の様だ。
こんなカマキリ見たことがない。ほんとにエビみたい。笑
昆虫といえども、みな同じではない。
同じように見えるが、人間が一人一人違うように、色や形、性格もそれぞれ違うのだそうだ。
このカマキリは余程身体の柔軟性には自信があったに違いない。威嚇ではなく、相手の予測のできない技での攻撃だ。思わず声をあげてしまう。
戦略はいろいろとあるものだ。
逆に仲良くなれそうな気がしてきた。
相手はそんな気はさらさらないことは、分かっているが。
もし人間なら、そういった気持ちが芽生えたかもしれない。いや、変なヤツで終わってしまうだろうか?
すっかりこのカマキリが気に入ってしまった。
負けたと思った。笑
捕まえるのはやめて、そのまま放置。
さてどこへ行ったかな?
意表をつかれて、うまくやられたなぁ。
昆虫も魚もその周囲になじみ変色したり、カムフラージュをかけて身を守ろうとする。
自然の中では敵は無数にいる。自分の身は自分で守らなければ、生きていけないのだ。みな必死だ
喧嘩をした時こんな風に笑いに転じたり、怒っていた事を忘れてしまうくらいにできる能力があって、トラブルを回避できるといいな。